ソフトマテリアル応用部会 部会主催講演会

ソフトマテリアル応用部会では,「人工筋肉」として注目を集めている機能性高分子材料の研究開発,応用の状況を調査するとともに,さまざまな産業分野への普及を図ることを目的として活動しています.この度,2019年6月28日(金)に,山梨大学にて部会主催の講演会・見学会を開催いたします.

実施概要

  • 日 時: 2019年6月28日(金) 13:30〜17:00 (13:00受付開始)
  • 会 場: 山梨大学 甲府キャンパス 情報メディア館5階 多目的ホール
    (住所: 〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37)
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

プログラム

13:30-13:35開会挨拶
13:35-14:35[講演1] 「導電性高分子ソフトアクチュエータ」
   奥崎 秀典 先生(山梨大学)
14:35-14:45休憩
14:45-15:45[講演2] 「ソフトロボット機構の考案と具現化の実際」
   多田隈 建二郎 先生(東北大学)
15:45-15:50部会幹事団からの連絡
16:00-17:00[見学会] 奥崎研究室

講演概要

[講演1] 「導電性高分子ソフトアクチュエータ」
奥崎 秀典 先生(山梨大学)
高分子材料の形状や体積変化を外部刺激でコントロールできれば,しなやかに動くロボットやソフトアクチュエータ,人工筋肉などへの応用が期待できる.中でも電気刺激は制御性に優れることから,さまざまなEAP(electro-active polymer)アクチュエータが検討されている.本発表では,導電性高分子を用いたソフトアクチュエータ開発について.材料化学の観点からこれまでの研究成果を紹介する.

[講演2] 「ソフトロボット機構の考案と具現化の実際」
多田隈 建二郎 先生(東北大学)
ロボット工学の原点とも言える「機構」を,実際に具体的に考案して,形にするまでの過程に着目して整理すると,そこには得てして泥臭くて無骨ながらも,確実に経験に基づく体感的知識のようなものが存在します.本講演では,この考案から具現化までの過程を一部紹介します.さらに,これまでに講演者らが考案・研究開発してきた柔軟グリッパ機構などをはじめとする,各種ソフトロボット機構を事例として複数挙げ,その共通項の抽出を行い1 次的に収束させ,2 次的にはその観点の拡張を行い,議論を深めることを試みます.